日箱

日常を箱につめる作業

なるほど、伝え方が9割。

なるほど、伝え方が9割。 「人は見た目が9割」なんていうこともあるんで、どっちなんだよ、という話ですが、それはさておいて「伝え方」は大切だと思います。どれだけ良いアイデアを思いついたとしても、結局のところそれを言葉にして伝えなければ、ただの「思いつき」で終わってしまう。仕事なんかは特にそうで、素晴らしいアイデアを思いついてもそれをきちんと説明できなかったり、プレゼンなどで確実にAさんの方が考え方はいいな、と思っても伝え方が拙くて伝わっていない、そんな場面もよかけます。

ただ「伝え方が大事だ」と思っていても、それをきちんと体系立てて教えてもらう場面というのが特にないのも事実。先輩の見よう見まねや生まれ育った環境、今までの教育環境だったりに左右されることが非常に多い。私も広告文だったり、LPの文案作成やプレスの作成などを仕事でしていますが、様々な他社の広告から勉強したりすることが多いかなと思います。試行錯誤。

というわけで、何か良い参考書がないかと思って呼んだのがこれ。

コトバを作ることを生業としている方のため、若干ページ数ありますがスラスラ読めます。筆者のテクニックを経験則から体系立ててまとめられた一冊。ページ数があるわりに、テクニック的な内容は本当に少なくて、こんなにこの本ページ数必要なのか?と思いました。ただ、自分自身も普段から心がけていることを再認識させられたり、なんとなくそういう方がいいよなぁと思っていたことが、どうしてなのか?と理由付けて説明されていた点で満足。それでも、やはりこの内容だったら半分くらいの厚さで十分だったのでは?とは思います。

「伝え方が9割」と書かれていますが、他が残りの1割しかないとは思いません。きちんと伝わったところで、実行されなければ意味はないし、伝わるだけでは相手の心が動くわけではない。伝え方の裏側にある「熱意」や「気持ち」、そしてその後の「行動」「実行力」が伴ってこその「伝え方が9割」なんだと思います。

最後につけくわえると、顔を合わせて話をするなら最低限の「外見」も大事。 話をするなら笑顔で気持ちよく、文書なら明確でエネルギーがこめられた、そういう「伝え方」をできるようになりたい。